RPA|ロボティック・プロセス・オートメーション|Robotic Process Automation

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RPA(Robotic Process Automation)とは

ロボティック・プロセス・オートメーション、通称RPA(Robotic Process Automation)とは、ホワイトカラーの定型業務を自動化して代行するソフトウェアのことを意味する。
もうちょっと分かりやすくいえば、パソコン上でのルーティンワークを、人間に代わってソフトウェアが行うことだと表現できる。ソフトウェアが行うので、人間より作業スピードは断然速いし、正確に行うことができるのはもちろん、24時間365日休む必要もなければ、作業するための教育さえ必要ない。まさに圧倒的な作業効率を実現することが可能なのだ。

但し、RPAにも向き不向きがある。

  1. 定型業務でありルールを定義することが可能
  2. パソコンだけで業務が完結すること

以上2つが対象となりすい業務になるわけだが、実際に導入している企業を例に挙げると「毎日繰り返しある業務であること」「高い頻度であること」などが条件となることが多く、「毎日、繰り返し、高い頻度」であればあるほど、作業の効率化が容易であり、費用対効果も得られるということができる。
「私の仕事はそんな単純なものではない!」と、考えるビジネスパーソンが多数いるだろうことも予測がつく。確かにそうなのかもしれないが、一方で、ホワイトカラーの業務の少なくない割合が、ルーティンワークとしての条件を満たすとも考えられており、将来的にRPAが、事務作業の50%を担うのではないかとも予想されていたりする。

RPAで何が起きるか

「RPAを導入することで仕事が奪われる可能性がある」と考えるホワイトカラー職は少なくない。
ハーバードビジネスレビューによると、RPAを採用したほとんどの組織では、「自動化による解雇はしない」と従業員に約束したというが、そのような約束をしなくてはならないほどの脅威を、労働者は感じたということになる。
しかしそれらは一つの側面でしかなく、RPAを導入した、その一方で、労働者はより高度な仕事に再配置され、RPAというソフトウェアをチームの一人として受け入れたということも同時に報告されている。ほかにも、RPAを導入することで、より多くの仕事と生産性を達成することができるようにもなったという事例もあった。
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日本でのRPA導入

日本でもRPAの導入は盛んに進められている。特に導入が早かったのが金融業だ。
2017年9月19日、日本経済新聞によると、三菱UFJフィナンシャルグループは「国内の事務作業の自動化やデジタル化で9500人相当の労働量の削減を実現したい」という発表があった。
また、2017年11月13日、三井住友フィナンシャルグループによるプレスリリースだと、「これまでにRPAによる自動化で約200業務、40万時間の業務量削減を実現しており、今年度末迄には100万時間、3年以内に300万時間(約1,500人分の業務量)以上の業務削減を実現」ともあり、これら大手金融機関が得た成功体験によって、RPAの導入は地方銀行やリース会社など続々と導入されていき、更には不動産会社・IT企業など多岐にわたって現在に至る。
RPAは自動入力&出力、転記作業などにその効果を発揮することが多く、金融機関では税務調査融資の稟議書の作成、経理部門での伝票処理、月次処理や決算などにおける転記作業、販管や営業部では、メールによる受注などを自動でエクセルや専用フォーマットへ出力したりなど、とにかくルーティン化できる仕事はRPAに任せるという考え方が主流になりつつある。
2019年に提唱された「働き方改革」という考え方にも後押しされ、市場では急速に広まっていったが、RPAではなくRDA(ロボティック・デスクトップ・オートメーション)という名でも認知していることも少なくない。

RPAとAIの違い

混同されやすいものに、人工知能、AI(Artificial Intelligence)がある。ビッグデータをデータベースに、まるで人間の頭脳がごとく判断することができる。
RPAとの違いは、AIは判断することが主たる目的であり、ルーティンワークを行うことは向いていない。AI将棋や囲碁で活躍しているので知っている方も多いと思うが、AIは、あらゆる局面で全方向的に思考し、最適解を見出すことに向いているという。人間の力なしに機械が自動的にデータから特徴を抽出してくれるディープラーニングという機能だが、RPAにはもともと備わっていない。
一方で、RPAが得意な仕事としては、例えばノートパソコンの見積書を作った場合で考えてみる。RPAならば、求められた仕様やオプション、OSの選択をルーティンでこなし、見積書を作ることができる。しかし、この作業をAIがやるならば、あらゆる局面で全方向的に思考した見積書の中から、最適な見積書を見出すことができたとしても、見積書を作成するはできないといった珍事も起こり得るのだ。
さて、ここまでいえば分かるかもしれないが、AIが思考することが得意、一方RPAは作業することが得意ならば、AIで思考し、RPAで作業すればいいのだ。
RPAとAIを組み合わせることで、現在の働き方は一変すると考えられており、実用化はすでに始まっている。働き方改革どころか働き方革命が、もう目の前に迫っているかもしれない。

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